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ハリウッド女優も愛飲する、ケイ素ってどんなもの?
歌手のレディー・ガガやハリウッド女優のキャメロン・ディアス。日本でも大人気のモデル、ミランダ・カーもケイ素水の愛飲者であることは知られています。少し前の日本では、ケイ素はまだ化粧品会社や高級エステサロンなどだけで注目されているに過ぎませんでしたが、近年では、テレビやファッション雑誌にも取り上げられるようになり、ブームを巻きおこしつつあります。
これほどまでに注目されるケイ素とは、いったいどういうものなのでしょうか?
ケイ素は地球で2番目に多い元素
ケイ素は漢字で「珪素」と書きます。実はケイ素は地球上の大気に最も多く含まれている酸素に次いで、地殻に最も多く含まれている元素で、別名シリカとも呼ばれています。(元素記号Si)
ケイ素を発見したのは、フランスの科学者ラヴォアジエ。ケイ素は単体では存在せず、酸素と結びついて珪酸になっていることが多いのですが、当時はそのことを知る由もなく、後にラヴォアジエによって発見されたケイ素は化合物だと分かりました。1810年、スウェーデンのベルツェリウスによって単離が成功。その後、純度の高い単体のケイ素の存在が知られるようになったのです。
現在では、純度を高くする加工を用いて他の物質と結びつけることで、化粧品やサプリメントなどさまざまな場面で利用されています。
ケイ素は水晶
また、ケイ素は鉱物のひとつで、太古の時代、水の中に生息する植物性プランクトンである珪藻の遺骸が海底に堆積して化石化したものです。珪藻は珪酸となることで、その性質上ガラス質になるのですが、純度が増すことで透明になっていきます。その中でもケイ素の純度が99%のものが水晶です。装飾品としても使われる水晶は、その美しさから世界中の人々を魅了し、愛され続けています。
ケイ素は私たちの体の中にも
ケイ素は地殻の中だけでなく、私たちの体の中の脳や皮膚、骨、血管、臓器、爪、歯、毛髪、リンパ節、など至るところに存在しています。
人体のほとんどが水と酸素、水素、窒素、炭素の元素からできていますが、ケイ素はそれ以外の微量なミネラル元素の一部で、その量はなんと人の生体元素の0.03%弱しかありません。それでもケイ素は人が生きて上で重要な役割を担っています。
潤いのある艶やかな肌、美しい髪、丈夫な骨や爪、血管をつくる手助けをし、腸内環境を整え免疫を上げるのもケイ素の働きのひとつです。
中学生の頃の理科の教科書でミトコンドリアについて勉強したことを覚えているでしょうか?ミトコンドリアは人の細胞のひとつひとつに存在し、活性酸素を発していますが、ケイ素はミトコンドリアの機能を回復する効果もあり病気の予防にも役立つとされています。
ケイ素は年齢ともに減少
このように、ケイ素は人の体にとって欠かすことのできない元素ですが、実は年齢とともに徐々に失われていきます。
40歳になったときは、誕生時の量の半分にまで減少してしまい、それとともに肌の潤いや弾力は失われ、爪が割れやすくなったりと影響が出てきます。
さらに残念なことに、ケイ素は一度失われると再生することはありません。そこで、外からケイ素を補ってあげる必要があるのです。食事やサプリメントなどからケイ素を補うことで、美容や健康に効果があると海外のセレブの間で話題になっているのは、こうったワケがあるのです。
いかがでしたか?
世界中でますます注目度がアップしているケイ素ですが、特に現代人は食生活などの影響から、以前にも増して不足しがちになっていると言われています。
次回はケイ素が不足することによって、どのような問題が生じるのか、詳しく見ていきたいと思います。