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引き締め筋トレで話題の
EMSとは?
最近、コマーシャルや雑誌などでEMS機器を目にする機会が増えてきました。ダイエットや筋トレで見た目をより魅力的にしたい方にとって、EMSに関心がある方も多いでしょう。そこで、EMSがそもそもどういうものなのか、調べてみました。
EMSとは
EMSはElectrical Muscle Stimulationの頭文字をとったもので、日本語に訳すと「電気的筋肉刺激」の意味になります。
私たちの細胞には微弱の電流が流れており、その電気信号は脳を介し筋肉を動かす指令を出していますが、EMSは脳を介すことなく筋肉に直接電気を与え、筋肉収縮を可能にしたものです。
EMSの歴史
古代ローマ:病気治療のために、電気うなぎを用いた記録が残っています。
1790年代:筋肉収縮は電気信号により、引き起こされることが分かってきました。
1960年代:EMSが開発されます。
ミュンヘンオリンピック(1972年)でソ連の選手が好記録を打ち出したことは、訓練にEMSが採用された効果だといわれています。
その後、電気刺激による医療方法は、リハビリや痛みを和らげるために用いられました。
そして、時代の流れとともにEMSは小型化され、その用途に応じた形状や周波数はさまざまです。
EMSの周波数
周波数とは、1秒間あたりの振動回数のことで、単位をHz(ヘルツ)で表します。
たとえば、1秒間に20回振動するEMSは20Hz周波です。EMSで使用される周波数の範囲は広く(1~10万Hz)、機種の特徴や用途、目的により周波数帯は変わってくるのです。
EMSのメリットと効果
みなさんは筋肉トレーニングを自力で行おうとしても、トレーニングがきつく効果が出る前に諦めてしまったという経験があるかと思います。筋肉に刺激を与えるには強度の負荷が必要になるため、結果的に辛いトレーニングになってしまうからです。
私たちの体は、脳を介して筋肉に電流を流しているので、辛いトレーニングをしていると、脳が拒否し電気信号を出さず、刺激が筋肉に届かないため、効果を得ることなくトレーニングを断念してしまいます。
その点、EMSは脳を介さないので、トレーニングの辛さを感じることなく、弱い負荷でも筋肉収縮を促し継続が可能となるのです。
また、EMSは「ながらトレーニング」を可能にしてくれます。
たとえば、テレビを観ながら、家事をしながらでもトレーニングができるので、時間を有効に使うことができますよね。
ジムやエステに通う時間やお金の節約にもなりますし、施術の為に着替えが必要になる煩わしさもありません。
EMSは規則的な筋収縮を行うため、筋肉の引き締め(身体の引き締め)が期待しやすい特徴があります。筋肉量が増えれば代謝も良くなる利点もあると言えるでしょう。
また、ウエストだけに働きかけたいなど、部分的な筋肉運動ができることもメリットです。
EMSのデメリット
効率的に通電を促すためのジェルやパッドなどの消耗品が必要であることや、パッドの密着度が弱いと痛みを感じることがあります。
EMSは医療用から始まり、今では個人で筋肉を鍛えるもの、エステのような効果で美を追求するもの、弱った筋力を鍛えるものなど、その用途や目的はさまざまです。
人工的に電気刺激を筋肉に与えるEMSの活用は、これからも私たちの健康維持や生活に広がり続けることでしょう。