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EMSの周波数の違いとは?
どんな効果がある?
最近、話題になっているEMS。
EMSには電気エネルギーが使われており、筋肉にアプローチして動かし、トレーニングします。EMSなどで使われる電気エネルギーは、波形によって振動し、身体の奥の筋肉に刺激を届けます。周波数は1秒あたりの数値をヘルツ(Hz)で表されます。たとえば、60Hzであれば、波の山と谷を1対と考えたとき、1秒回にこれが60回繰り返されることを指します。
そもそも、EMSの周波数とはどのような種類があり、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
EMSでは、4つの周波数が使われている
EMSで使われる周波数は大きく4つに分かれます。それぞれの特徴を見てみましょう。
低周波:
1000Hz以下の低周波のことで、皮膚の下3ミリ程度に届きます。振動のほとんどが筋肉に届かず分散してしまいます。周波数が低いほど、皮膚への抵抗は強くなり、ピリピリとした痛みを感じやすくなります。
中周波:
1000Hz~2000Hzの周波数です。皮膚の下の2~3cmに届き、筋肉に届きますが、筋肉の動きまでは実感しにくいと言われています。
干渉波:
2つ以上の異なった周波数の中周波を同時に通電し交流させることで、干渉波を生み出します。単一でなく、複数の周波数の振動を与えることで、より深く、広範囲にわたって筋肉に働きかけます。
高周波:
10000Hz以上の高周波は、皮下の10~15㎝まで届き、深い筋肉にまで届き、より高い筋トレ効果が期待できます。周波数が高いため、皮膚抵抗が少なく、痛みを感じにくい特徴があります。インナーマッスルまで刺激は渡りますが、筋肉を動かす力は強くない場合があります。
どの周波数のEMSが効果的か
EMSの周波数によって、鍛えられる筋肉は異なってきます。
筋肉を大きくして、美しく見せたいのであれば、低周波のEMSがおすすめです。
筋肉には速筋と遅筋があり、それぞれ働きが異なります。
速筋は、ダッシュやジャンプなど、瞬発的な動作で使われる筋肉で、継続的な動きはできません。体操や陸上の選手は筋肉が隆々として、美しく盛り上がっていますが、それは速筋を鍛えることで、筋肉が大きくなっているからです。見た目に分かるような美しい筋肉は速筋を鍛えることでつくられます。
速筋は体の表面にある、いわゆるアウターマッスルと呼ばれる部分です。アウターマッスルには低周波が届きやすいので、低周波のEMSを使用することがすすめられます。
逆に、体の奥深いところの遅筋(インナーマッスル)を鍛えるのであれば、干渉波を使ったEMSがおすすめです。
遅筋は、長い時間にわたって運動するときに使われる筋肉です。速筋のようなパワーはありませんが、持久走のように、継続してゆっくりの動きに向いています。遅筋を鍛えながら、
有酸素運動をとり入れれば、エネルギーを効率的に生むことができます。特に、脂肪を燃焼したい人は遅筋を鍛えるとよいでしょう。
EMSの周波数にはそれぞれ特徴があるので、それぞれを知らないと、効果を十分に実感できず、もったいないことになってしまいます。
EMSを選ぶときは、どこの筋肉を鍛えたいのかをまず考え、それに適したものを選ぶようにしましょう。