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腸内環境におけるケイ素のはたらきとは

きちんとした食生活を心がけているにも関わらず週に1~2回しか出ない、毎日お腹が張ってツライなど、便秘に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。便秘は腸管の機能的異常が原因と言われていますが、腸内環境にもケイ素が大いに関係しています。今回は、ケイ素と腸内環境の関係について取り上げてみましょう。

470万人もの日本人が便秘に悩んでいる

少し古いデータですが、厚生労働省の「平成25年 国民生活基礎調査の概況」によると、便秘を訴えている日本人は約470万人もいることがわかっています。割合にすると、およそ26人に1が便秘に悩んでいるのです。男女比で言うと人口1000人あたり男性が26.0人、女性が47.7人と女性のほうが多くなっています。データの上に乗ってこない「隠れ便秘」の人もいるということを考えれば、便秘に悩む人の数はもっと多いのではないかと推測されます。

腸内環境は免疫にも関係している

近年、体内の免疫システムには腸内環境が大いに関係していることがわかってきました。つまり、免疫力を高めるには腸内環境を良くする必要があるのです。腸内環境を整えるには、ヨーグルトに代表される乳酸菌を摂るのがよいと言われています。また、日本古来の漬物や味噌、納豆などの発酵食品にも植物性乳酸菌がたくさん含まれているため、これらの食品を積極的に食事に取り入れることもおすすめです。

腸内環境におけるケイ素のはたらき

「便秘を解消するためには食物繊維を摂るのがいい」ともよく言われますが、食物繊維の細胞壁を構成している物質がケイ素なのです。そのため、ケイ素を摂れば食物繊維のはたらきを強化することができ、腸内環境の改善が促されることになります。ひいてはそれが腸管免疫力のアップにもつながるのです。

ケイ素は田畑の土にも含まれている

ケイ素は田畑の土の中に豊富に溶け込んでいて、その土の栄養を吸収して育った野菜や穀類などにもケイ素が多く含まれています。また、昆布やわかめなどの海藻類にもケイ素は多く含まれています。野菜や海藻類をたくさん食べることは食物繊維を多く摂ることにもつながるので、意識的に食卓に取り入れていきたいですね。

ケイ素のはたらきで腸内環境が整えば、免疫力がアップするので風邪をひきにくくなるなど、病気も寄せ付けにくい身体になります。また、腸内環境を改善して腸のはたらきを正常に戻すことは、お肌の調子を整えることにもつながります。便秘で困っている方は、ぜひケイ素を日々の生活の中に取り入れてみてくださいね。