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脳にケイ素は
どんな関りがあるの?

勉強や仕事に何時間も集中していると、ほとんど身体を動かしていないのに全身がとても疲れてしまった、といったことは多くの人が経験したことがあるでしょう。これは、勉強や仕事に集中することによって脳が多くのエネルギーを消費したことが理由であると考えられます。では、なぜ脳を使うと全身が疲れるのでしょうか。

脳はたくさんのエネルギーを消費する臓器

脳は非常にエネルギー消費の激しい臓器です。脳は体重のたった2%しか重量がないにもかかわらず、脳だけでヒトが1日に摂取するエネルギーのおよそ2割を消費していると言われています。

心臓・腎臓・肝臓も、この3つでおよそ4割のエネルギーを消費しているため、実は臓器だけで身体全体に対するエネルギー消費量は約6割にものぼり、筋肉や脂肪よりも多いことがわかります。(※)

活性酸素が脳内の周辺細胞を酸化させる

脳の中にある脳神経にはミトコンドリアがぎっしり詰まっていて、血流に乗って運ばれてきた酸素や栄養分をもとにエネルギーを毎日大量に生産しています。ミトコンドリアには酸素が大量にあるため、活性酸素も日々大量に発生し、周辺の細胞を酸化させて傷つけてしまっています。その被害は、ミトコンドリアの遺伝子にまで及ぶことも珍しくありません。ミトコンドリアの遺伝子が傷つくと、突然変異が発生して本来の機能が低下した異常なミトコンドリアが増殖することになります。

私たちの体内には、あらかじめ活性酸素に対抗するためにSODやカタラーゼなどの酵素、ビタミンC、ビタミンEといった抗酸化物質が備わっているものです。しかし、年齢を重ねるにつれてその抗酸化物質は年々減少するため、活性酸素による被害が拡大しやすくなります。そこで、出番となるのがケイ素なのです。

ケイ素の抗酸化力がミトコンドリアに及ぼす影響

ケイ素には高い抗酸化力があるため、活性酸素を除去して機能が低下してしまったミトコンドリアを救済し、再度活性化させることが可能です。ミトコンドリアが活性化すれば、また酸素と栄養を取り込んでエネルギーをせっせと生産し、脳細胞にエネルギーを送り込むことが可能になります。それによって、脳のはたらきに関わるさまざま疾患も改善される可能性もあるでしょう。

ケイ素は内臓だけでなく、脳にまでさまざまな影響を及ぼす物質であることがだんだんわかってきています。ケイ素はもともと体内のあちこちに備わっていますが、加齢によって減少していくもののため、食事やサプリメントから積極的に補うことが必要です。

(※)厚生労働省「加齢とエネルギー代謝」