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ケイ素は内臓に
どんな影響がある?
脾臓とケイ素の関係

私たちの身体の中に「脾臓(ひぞう)」という名の臓器があることはご存知でしょうか。普段あまり存在感を感じることのない脾臓は、かつては「なくても支障がない臓器」と考えられていました。しかし、手術で脾臓を取り除いた患者に次々と重い感染症が発生したため、その考え方がしだいに見直されるようになりました。現在では、脾臓が免疫に関わる非常に重要な臓器であることが明らかになっています。

脾臓とは免疫に関わる重要な臓器

脾臓とは心臓の下、胃の裏側に位置する、握りこぶしくらいの大きさの臓器です。脾臓では、白血球の一部であるアメーバ状の大型細胞「マクロファージ」が血液中の古くなった赤血球を壊し、赤血球に含まれるヘモグロビンの中から鉄分を取り出して、新しい赤血球を作るために骨髄に送っています。

脾臓の中には「ろ胞動脈」と呼ばれる血管が網目状に張り巡らされていて、そのまわりにはリンパ小節とよばれるものがくっついています。その中でリンパ球が作られ、そのリンパ球が形質細胞とともにウイルスや細菌とたたかう抗体を作っているのです。そのため、脾臓には身体全体の4分の1の免疫細胞が集まっていると言われています。

ケイ素を取り込むと脾臓はどうなる?

では、ケイ素を身体に取り込むと脾臓はどうなるのでしょうか。ある機関で、ラットを2つのグループに分け、1群には水溶性ケイ素を1%含んだ蒸留水を、2群には蒸留水そのものを、それぞれ一定期間飲ませる実験が行われました。すると、58日経った時点では、蒸留水だけを与えていたグループではラットの脾臓にいるリンパ球の数が平均216万個だったのに対し、1%濃度の水溶性ケイ素水を与えていたグループではその数が平均295万個となりました。したがって、水溶性ケイ素を飲んでいたほうのグループでリンパ球の数が増加したことがわかります。

また、さらに同じ実験を続けて70日経った時点では、蒸留水を飲ませていたグループでのリンパ球の数が平均348万個だったのに対し、1%濃度の水溶性ケイ素水を飲ませていたグループでは平均515万個と大幅にリンパ球の数が増加しました。リンパ球が増加することは、すなわち免疫機能が強化することにつながります。ケイ素を摂ることで、脾臓の免疫機能が強化したというわけです。

存在感はなくとも、体内に侵入したウイルスや細菌から私たちの身体を守ってくれる免疫機能に関わる脾臓。特に体調を崩しやすい季節の変わり目は、ケイ素をこまめに摂取することで脾臓の免疫機能が高まり、身体全体の免疫力を高めることが期待できるかもしれませんね。