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ケイ素のなりたち
~もともとケイ素は藻類の化石だった!~
ヨーロッパでは、200年以上も前から科学者の間でその健康効果が注目されていたケイ素。ドイツでは長年ケイ素のサプリメントが愛用されていますが、日本でもやっと最近になってヘルスケア業界や美容業界からケイ素が注目を集めるようになってきました。
そんなケイ素ですが、もともと何からできているのかご存知でしょうか。今回は、ケイ素がどのような経緯で出来てきたのか、その成り立ちについて見ていきたいと思います。
ケイ素は藻類の化石だった
以前にもお話したとおり、ケイ素は鉱物のひとつですが、もとも地球上にあるケイ素とは、太古の昔の藻類が何世紀にもわたって海底や湖底、土壌に堆積して化石となったものでした。
藻類とは、海や河川、湖に生息する細菌やバクテリアといった微生物、植物性プランクトン、昆布や海苔といった海藻などの総称で、その中でも珪藻と呼ばれる植物性プランクトンが水素や酸素と結びついて珪酸となり、ガラス質になったものがケイ素なのです。
ケイ素は地球の大部分を構成する元素
地球の地殻は、75%がケイ素と酸素で構成されていると言われています。そのため、その地殻の上で育つ穀物類や根菜類、海藻類には、地中から吸い上げたケイ素が含まれており、食物繊維の主成分として機能しています。
また、私たち人間の身体も地球の自然環境とは決して無関係ではなく、身のまわりに存在するあらゆる元素を、必要なものと不必要なものとを選別しながら取り込んできました。ケイ素も、人間が進化する中で体内に取り込まれていった元素のひとつであり、今ではあらゆる臓器に点在して重要な役割を担っている人体の構成要素となっています。
ケイ素を体内に取り込みやすくするために編み出された水溶性ケイ素
ケイ素は非常に重要な要素でありながら、体内で産生ことができず、農作物や海藻類などの食物から摂取できるケイ素の量もわずかです。そこで、効率的に補うようにするには食べ物以外からケイ素を摂取することが重要となります。
しかし、ケイ素を多く含む鉱物を粉砕して粉状にしてそのまま飲んでも身体には吸収されません。体内にケイ素を効率的に取り込むには、分子レベルまで細かくする必要がありました。そこで、ケイ素を多く含む石英を高温で熱してガス化し、それを純水に溶かした水溶性ケイ素が作られたのです。
ケイ素は日本でもやっと最近になって日の目を見るようになり、健康食品業界や美容業界の展示会でもさかんに紹介されるようになっています。今後もケイ素の健康効果や美容効果に関する研究が進めば、世間からの認知度もアップすることでしょう。