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クレイパックから
ケイ素を取り入れることは
できる?

ドラッグストアや大手雑貨店の化粧品売り場で、さまざまな種類の美容パックが売られているのを見たことがある人は多いのではないでしょうか。コラーゲンをウリにしたものや、活性炭や金箔が含まれている非常にユニークなものまで、各化粧品メーカーがこぞって独自の製品を開発し、売り出しています。

美容パックには、大きく分けてシート状のタイプと洗い流すタイプの2種類がありますが、今回は洗い流すタイプのひとつである「クレイパック(泥パック)」に焦点を当ててお話していきます。

クレイパックはミネラルが豊富

クレイパックは、エステサロンのタラソテラピーでも使用されている美容パックのひとつです。使用されているクレイの産地や構成成分によって、グリーン、レッド、イエロー、ホワイトなどさまざまな色があります。

クレイは、河岸や湖底、海底に長年にわたって堆積した粘土層から掘り出された泥でできており、マグネシウムやナトリウム、カルシウムなどのミネラル成分が豊富に含まれています。その中でも、クレイの主成分となっている物質がケイ素なのです。

クレイとケイ素の関係とは

地球の地殻を構成している成分の中で、酸素に次いで2番目に多いのがケイ素です。ある調べによると、地表から地下16kmまでの地殻の内部に含まれる元素のうち、ケイ素は27.7%を占めています。(※)つまり、地殻の3割近くにケイ素が含まれていることになるのです。

クレイは、植物などが何世紀にもわたって堆積した粘土層からできているものなので、クレイの主成分がケイ素であるのもうなずけるでしょう。そのため、クレイをお肌に塗布することで、ケイ素の成分も同時にお肌に取り込むことにつながります。

クレイパックのはたらき

クレイは吸着力に優れているため、クレイパックをすると洗顔だけでは落としきれない汚れを吸着して黒ずみを改善したりお肌を明るくする効果が期待できます。また、お肌のターンオーバーのサイクルを整えてお肌を健康に保ったり、お肌の水分バランスを整えてお肌にハリやうるおいを与える効果もあると言われています。

ケイ素には、お肌の状態を正常に保つために必要なコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分をしっかり結び付けて、結合組織を丈夫にするはたらきがあります。そのため、クレイパックをすることで、上記のようなさまざまなうれしい効果が得られるのではないかと思われます。

これからの時期は、クレイパックをすることで美容効果だけでなくクレイ特有のひんやり感も楽しめる季節になります。強い紫外線によるダメージも受けやすくなる季節なので、お肌のお手入れアイテムのひとつに、クレイパックも取り入れてみてはいかがでしょうか。

(※)山野井昇『ケイ素でキレイになる!海外セレブが愛用する「美のミネラル」』(現代書林、2016年)pp.61