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ケイ素を摂取しても、
問題はないの?
ケイ素の好転反応とは

美と健康を保つミネラルとして、注目を集めている「ケイ素」。海外セレブやモデルが愛用していることから、日本でもブームが起こりつつあります。

しかしその一方で、危険性や副作用を心配する声も少なくありません。果たして、シリカは積極的に摂取しても大丈夫なのでしょうか。

ケイ素は、厚生労働省が定める「食品衛生法第十一条第三項」の規定により「人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるもの」として認められています(※1)。

もともとケイ素は、太古の昔の藻類が長い年月をかけて積み重なり化石化したものです。地球上では酸素に次いで2番目に多い元素であり、岩や石、砂など地球上のいたるところに存在しています。大地で育った植物にも、それを摂取する動物や私たちの体内にも含まれている物質です。

ケイ素は、皮膚や骨、毛髪、爪、血管、歯、関節、筋肉、脳、腎臓、肝臓など人体のあらゆる組織や臓器に存在し、細胞の活性化やコラーゲンの生成など、重要な役割を担っています。しかし、残念ながら体内で生成することはできません。ケイ素を蓄える機能は20代をピークにどんどん低下していくため、外から補給することが必要になります。

水や食品からケイ素を摂取すると、腸に吸収され、血液によって全身の細胞へ届けられます。たとえ摂りすぎても、余った分は尿と一緒に体外へ排出されるので心配はいらないと考えてよいでしょう。

ヨーロッパや北米ではケイ素の認知度が高く、知らない人はいないほどです。特に自然療法先進国のドイツでは、50年以上前からケイ素のサプリメントが愛飲され、売り上げNO.1を誇っています。このことからも、ケイ素がいかに安全な栄養素であるかが伺えます。

ケイ素の好転反応

ただし、ケイ素を意識して摂取するようになると、まれに「好転反応」がでる場合があります。

好転反応とは、読んで字のごとく「好ましい方向へ転じる」体に起こる一時的な反応です。自己免疫力が正常化し健康を取り戻す過程において、体から老廃物が排出されるために起こる症状で、薬を飲むことによって生じる副作用とは異なります。

ケイ素サプリやケイ素水(シリカ水)などを飲むと、人によってはお腹がゆるくなる、下痢になる、頭痛がするなどの好ましくない症状がでる可能性があります。「副作用では?」と心配に思う人もいるようですが、今まで体に蓄積した毒素のデトックスが進んでいるから起きる現象なので、あまり心配しなくてもよいでしょう。

この好転反応は一時的なもので、毒素が全て排出されればおさまります。しかし、我慢できなかったり辛かったりする場合は、いったん摂取量を減らして様子をみましょう。少しずつ調整しながら試してみてください。あまりにも長引くようであれば、好転反応ではない可能性もあるので、服用を停止して医師へ相談しましょう。

ケイ素は安全性の高い栄養素として認められていますが、妊婦や幼児、赤ちゃんへの影響に関する情報は少ないのが現状です。前述したとおり、ケイ素は加齢によって減っていく物質なので、赤ちゃんや幼児の体にはまだ豊富に含まれています。そのため、あえて補給する必要はないでしょう。また、妊娠中はケイ素などのミネラル分が腎臓に与える負担が全くないとは言い切れないので、積極的な摂取は控えるのが無難かもしれません。

どんなに優れた成分でも、体の負担になっては逆効果です。体調をみながら、焦らずコツコツと続けていきましょう。

(※1 参考文献:厚生労働省告示第四百九十八号http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/html/hourei/contents.html)