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美肌になるカギは
ミトコンドリア?
話題の5-ALAとケイ素

ミトコンドリアと聞くと、中学校時代の理科の時間に習った「緑色の楕円形」を思い浮かべませんか?
実は、ミトコンドリアは私たち生物が生きるために、重要な役割を果たしています。

ミトコンドリアとは、赤血球以外のほぼすべての生物の細胞内に存在する、細胞小器官のこと。細長い楕円形で、二重膜に囲まれ、内部には酵素が含まれています。ミトコンドリアは、糖や脂肪を酸素で燃やして、内部の栄養素を分解してエネルギー(ATP)をつくる、いわば細胞ごとの発電所のような役割をしています。

ATPとは、食べたり、呼吸をしたり、運動をしたりするときのエネルギーの源のことで、ヌクレオシド(アデノシン)にリン酸が3つ結合したものです。

たとえば、私たちは呼吸をしないと、たちまち苦しくなり、最悪の場合は命を落としてしまいます。これは、酸素が途絶えることで、ミトコンドリアが活動を停止し、エネルギーをつくれなくなってしまうから。それほど、ミトコンドリアは生命にとって重要なのです。

美肌に欠かせないミトコンドリア
もちろん、皮膚の細胞にもミトコンドリアは存在しています。
ミトコンドリアの働きが十分でないと、皮膚のターンオーバーや、ダメージからの回復、メラニンの排出なども滞ることに。
つまり、ミトコンドリアを元気にして、エネルギー生成量を高めることが肌にとても大切なことが分かりますね。

ミトコンドリアの働きが低下すると、酸素を効率よく燃やせなくなり、活性酸素が発生してしまいます。これが、肌老化の原因につながってしまうのです。

注目される5-ALA
そこで、最近注目されているのが、5-ALAです。
5-ALAとは、エネルギー(ATP)生成に不可欠なヘムやシトクロムの元になるアミノ酸のこと。シトクロムがなければ、どんなに酸素と脂肪や糖があってもエネルギーはつくれません。そして、皮膚細胞にあるミトコンドリアの活性化も5-ALAが大きく関わっていると考えられています。
5-ALAは、私たちの体内でも、合成されますが、17歳をピークに下降すると言われています。また、ストレスがかかると減少してしまうとされています。そのため、不足分は体外から補わないといけないのです。5-ALAは、甘酒やワイン、日本酒、黒酢、バナナ、たこ、いかに多く含まれていますが、その他、日本人になじみのある、納豆や醤油、ピーマン、ホウレンソウなどの緑黄色野菜からも補えます。このように食品から5-ALAを補うことがすすめられます。

ミトコンドリアとケイ素
また、ミトコンドリアの元気のために忘れてはならないのが、ケイ素の存在です。
そもそも、ミトコンドリアの元は藻類のシアノバクテリア。シアノバクテリアは地球上で初めて光合成を始めたものだったようで、ケイ素をエサにすることで生息していたとされています。それが、やがて酸素を作り出すようになり、さらに多くのエネルギーを生むミトコンドリアがあらわれるようになったようです。つまり、ミトコンドリアの活性化には、ケイ素が必要ということです。

ミトコンドリアを活性化することで、身体の元気だけでなく、美肌にもつながると考えられています。5-ALAやケイ素を、食事やサプリメントから上手に補うといいですね。