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自律神経失調症はなぜ起こる?
その治療法は?

最近、なぜだか頭が重い、全身がだるい、または、人に会う気がしない、仕事をする気が起きないなどと感じたことはありませんか?その症状、もしかしたら、自律神経の乱れが原因かもしれません。

1. 自律神経失調症とは。
私たちの身体の中をベストな状態に保つために、自律神経は意思とは関係なく常に働き続けています。たとえば、運動している時心臓の鼓動を速くしてたくさんの血液を筋肉に送る、食後には消化器の活動を活発にする、各種ホルモンの分泌を調整するなど、様々な役割を担っているのです。そのバランスが何らかの原因で崩れた状態を自律神経失調症といい、多くの不快な症状が現れ、特に、その人の弱い部分に症状が現れやすい傾向があります。

2. 自律神経失調症になったら、どんな症状が現れるのでしょう?
自律神経失調症になると具体的に身体にはどのような症状が現れるかをみていきましょう。
・たびたび頭痛がする
・胸に圧迫感を感じ苦しい
・身体がだるい
,・肩こりがひどい
・喉が詰まる感じがする
・便秘や下痢になりやすい
・手足がしびれたり、震えたりする
では、心理的な面ではどうでしょうか?
・自信がない
・やる気が出ない
・人に会いたくない
・集中力がない
・なんとなく不安
このような症状が複数見られることが多いようです。

3. 自律神経失調症の原因は何でしょうか?
現代社会はストレスに溢れています。特に首都圏においては、通勤ラッシュに始まり昼夜の区別のない長時間労働、イライラが生み出すパワハラや余裕のない人間関係などストレスのもとはいたるところにあるのです。
そのようなストレスが積み重なってしまっては、心身に不調をきたすのは全くおかしいことではありません。自律神経失調症は、ストレスに対して身体や心が発している危険信号なのです。
そして、そのような症状を見過ごさず「自分はストレスが溜まっているんだ。」と自覚し対応することで、うつ病や神経症などへの進行を防ぐことができます。

4. 自律神経失調症を防ぐためには?
「自律神経失調症」は正式な病名ではなく、検査の数値でなんらかの異常が確認されるわけではありません。ですが、実際に身体には明らかな不調があるので、その原因と思われるストレスを緩和することが最優先になります。
そのためには、休息や睡眠を充分にとる、ゆっくりお風呂につかる、軽い運動や散歩をする、好きな音楽を聞いたり映画を観たりする、友達と出かける、美味しいものを食べるなど、自分がリラックスできることをするのが効果的です。

ストレスの多い毎日では、充分な睡眠と栄養バランスのよい食事をとり、規則正しい生活を送って自律神経が乱れないようにすることが大切です。身体のあちこちに不調がみられる場合には、生活のリズムや内容を見直してみましょう。それが、ストレスからあなた自身を守り、自律神経失調症を防ぐ一番よい方法なのです。