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ケイ素と免疫力の関係は?
健康効果を考えてみよう

健康に関心の高い日本では、さまざまな健康効果が期待されるサプリメントが流行しています。インターネット上には大量のサプリメント広告が流れ、どれが自分に合っているのかよくわからない人も多いでしょう。健康と言ってもいろいろありますが、今回はさまざまな健康効果の中から、「免疫力」について考えてみたいと思います。

そもそも免疫力とは何か?

「免疫力をあげる!」「免疫力強化!」といったキャッチコピーをよく見かけますが、そもそも免疫力とはどういうものなのでしょうか?簡単に説明すると、免疫力とは体の自己防衛機能のこと。外からウイルスの侵入を防いだり、体内の有害な物質を除去することで身体を守っています。免疫力は加齢や過労、睡眠不足、不規則な食生活やストレスなどによって低下するため、そうなると風邪をひきやすくなったり、なかなか病気が治らなくなったりします。

2つの免疫システム

免疫システムは二つあります。一つは自然免疫、もう一つは適応免疫です。
それぞれどのようなものなのでしょうか?

自然免疫
体内で異物を発見し排除しようとする免疫のことです。例えば、何か良くないものを口にしてしまった場合、体内の消化液や酵素のメカニズムで害のある物質を破壊するなどしてくれます。それによって発病するまでに至らなかったり、仮に病気になっても軽くて済んだりするのです。

適応免疫
おたふくやはしかは一度かかると、二度かかることはありませんね。これは対応免疫によるものです。一度排除したウイルスなどを記憶し、「抗体」を生産して次は確実に仕留める力があります。インフルエンザの予防接種などもこの適応免疫のシステムが基礎になっているのです。

腸管免疫で腸内細菌を確実に排除する

最近、腸管免疫が注目されています。私たちの腸は食物を摂取したときに消化して吸収する役割がありますが、実をいうと細菌やウイルス、添加物や化学物質などと常に戦っている器官でもあります。人の腸管は約7メートルの筒状になっていますが、突起やひだがたくさんあり、そこから栄養素を効率的に吸収しています。壁面を広げると、その広さは約200㎡。なんとテニスコート一面分に当たります。その広い壁から、栄養素を吸収するわけですが、同時にウイルスや病原菌なども取り込んでしまうので、それらをうまく排除する必要があります。つまり腸管は、栄養素とウイルスや菌をうまくコントロールする役目を担っているのです。酷使する腸管免疫を守るため、腸内環境の整えが重要だと言われ、世間でも善玉菌を増やすヨーグルトや乳酸菌、ビフィズス菌などが注目されています。

腸内環境の整えとケイ素の関係
腸内環境を整えるのにケイ素も重要な関係があります。ケイ素は食物繊維の働きを強くし、腸内環境を整える働きがあります。また腸管免疫力を高める効果があるとされ、ケイ素を多く含む食べ物を生活に取り入れることが大切だと言われています。

ケイ素が豊富な食べ物とは?
では、ケイ素を効率よく摂取できる食物はなにでしょうか?
ケイ素は海藻類(わかめ・昆布)や大豆、ジャガイモやサツマイモ、キノコ類、ニンジンやゴボウなど、食物繊維が豊富な根菜、サンマやサバなどの多く含まれています。穀物類にも多く多く含まれているので、玄米食を好んでいる方はケイ素もしっかりと取り込んでいることになります。
そもそも、ケイ素は地殻に存在し、ありとあらゆる自然界から取り入れることができる物質です。最近ではケイ素水もブームになっていて、飲み物から負担なく摂取できるようになりました。体内で自ら増やすことができないケイ素ですが、こうして食事から上手に摂取することで、自然と健康になれるとしたら嬉しいですね。
ケイ素は人の免疫力など、様々な健康に役立っています。ケイ素の力を見直し、生活に積極的に取り入れてみるといいでしょう。