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ケイ素とミトコンドリア-2
前回、ミトコンドリアの働きについて説明しました。ミトコンドリアは生命を維持するための重要な役割を担っており、加齢によってその働きが弱まると、自ら生んだ活性酸素によって傷つき、働きを低下させ、最終的には人体に悪影響を与えてしまうこともお話ししました。酸化とは鉄がさびる様子に例えられますが、まさに人間も同じで、老化によって人体がサビついてしまうわけです。
では、再びミトコンドリアを活性化させればどうでしょうか?抗酸化作用が高まり、活性酸素が増えすぎることがなくなるので、健康を取り戻せるでしょうか。
ミトコンドリアとケイ素のかかわり
私たちの体には60兆もの細胞があり、その一つひとつにミトコンドリアが無数に存在します。ミトコンドリアは、食物を分解してATPというエネルギーを身体の細胞に送る働きがありますが、この働きなしに細胞は働くことができません。エネルギーがなければ、心臓の鼓動は鈍くなり、血圧は下がり筋力もたちまち衰えていくでしょう。
ここで重要になってくるのがケイ素です。ケイ素はミトコンドリアの働きに欠かせない存在で、ケイ素が不足すればミトコンドリアの働きは鈍ってしまいます。ミトコンドリアの不活性によって、抗酸化作用は低下します。それによって活性酸素を過剰にし、ひいては身体に悪影響を及ぼすことになるのです。
ケイ素でミトコンドリアを活性化
ケイ素不足がミトコンドリアの働きを低下させるとすれば、逆にケイ素を補給することでミトコンドリアは活性化するはずです。ケイ素が多く含まれるのは、食物繊維。そのため根菜類や海藻類、貝類、全粒穀類、大豆などを積極的に食べることで補うことが大切になってきます。
忙しさやストレスが活性酸素を増やしている
活性酸素が発生する原因は、加齢ばかりではありません。
忙しさやストレスによっても活性酸素は増えるといいます。例えば、荷重に働くと疲労がたまり、抗酸化力が低下します。、またストレスが多くなると、それに勝とうとしてコルチゾールが分泌されます。コルチゾールは副腎皮質で生まれるステロイドホルモンで、ストレスによって血圧をあげたりしますが、その際に大量の活性酸素を発生します。他にも、睡眠不足や不規則な食生活など、ありとあらゆることが活性酸素を生む原因となっています。
ケイ素の抗酸化作用
ケイ素は強い抗酸化力がある物質として知られています。抗酸化力というのは酸化を抑える力のことをいいますが、具体的に説明すれば、ケイ素が活性酸素の電子を安定化し中和させるのです。
ケイ素の抗酸化作用は、どれくらいの威力があるのでしょうか?実は、水溶性ケイ素を用いて、抗酸化作用についての実験結果があります。
実験動画
① 2つの瓶に水を入れ、片方には水と釘(A)、もう片方には水と釘+水溶性珪素(B)を入れる。
② 数週間放置する。
③ Aは真っ赤にさびるが、Bの水は透明のままでさびない。
この実験から水溶性珪素には強い抗酸化作用があることがわかります。これと同じことが体内でも起こっているとしたらどうでしょう。非常に興味深い実験と言えるのではないでしょうか?
人間の体内にも生まれ持ってケイ素は存在していますが、加齢によって徐々に減っていきます。ケイ素は減ってしまったら、再生されることはありません。つまり、年齢とともにケイ素が失われ、それと同時に抗酸化力も低下しているのです。こういったことも踏まえて、ケイ素を積極的に外から摂取し、ミトコンドリアを活性化させることは、現代人にとって今後重要なテーマになってくるかもしれません。