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ケイ素と脳の関係とは?
メラトニンを分泌して
睡眠の質を高めよう

睡眠のメカニズムと脳内物質メラトニン

疲れているのになかなか寝つけない。いくら寝ても眠い。その原因は睡眠の質が低いからかもしれません。ぐっすり眠るために必要不可欠なのが「メラトニン」という脳内ホルモンです。

そもそも私たちはなぜ眠くなるのでしょうか。

人間の体には、1日周期で体のリズムを整える「体内時計」が備わっています。この体内時計の働きかけによって、特に意識しなくても朝になると活動モードになり、夜になると休息モードになります。そして翌朝光を浴びることでリセットされ、また新たな1日を刻むのです。

覚醒から睡眠へスイッチを切り替える役割を担うのが、メラトニンです。メラトニンは体内時計を調整し、私たちに自然な睡眠が訪れるよう導きます。人間は目覚めてから約15時間するとメラトニン分泌が始まり、その3、4時間後にピークを迎えます。

眠りにつくためには、脳の興奮状態を沈めなければなりません。メラトニンが分泌されることで、気持ちを穏やかにする副交感神経が優位になります。さらに、体温や脈拍、血圧などが次第に低下して、次第に「眠る準備」が整っていくのです。

メラトニンには抗酸化作用があり、細胞が酸化するのを防いで老化を防ぐ効果が期待できます。さらに、免疫細胞を活性化して、病原菌やウイルスから身を守る機能があることも明らかになっています。

つまり、メラトニンは睡眠の質を向上させるだけでなく、アンチエイジングや病気の予防にも役立つ重要なホルモンなのです。

脳の松果体を活性化するケイ素の働き

メラトニンは脳内の中心部分にある「松果体(しょうかたい)」と呼ばれる内分泌器官から生成されます。松果体の大きさは8mm程度で、形が松ぼっくり(英語でpine)に似ていることから名付けられました。メラトニンの他にも「セロトニン」「ドーパミン」「ベータエンドルフィン」など、脳の主要な神経伝達物質を分泌する重要な器官です。

残念ながら、メラトニンの分泌量は6〜7歳でピークを迎え、年齢とともに減少していきます。メラニン不足になると体内時計を調整しにくくなり、眠りが浅くなってしまいます。年齢を重ねるにつれて朝早く目覚めたり、夜中に何度も目が醒めたりするのはこのためです。睡眠の質が低下すると、肌荒れや老化、免疫力の低下などのトラブルも引き起こします。

こうした睡眠の悩みを救ってくれるのが「ケイ素(シリカ)」です。ケイ素とは元素のひとつで、元素記号はSi。地球上では酸素の次に多い元素と言われています。

ケイ素はもともと私たちの体内に存在している物質です。実をいうと、松果体も99%以上がケイ素でできています。ケイ素を補充することで松果体が活性化し、メラトニンをしっかり分泌することができるでしょう。

反対に、ケイ素が不足すると松果体の機能も衰えます。さらに活性酸素が増える原因になるため、脳内のニューロンや脳神経がダメージを受けて脳疾患を起こしやすいとも言われています。

しかも、一度使ってしまったケイ素は体内では作り出せません。放っておけば加齢とともに減るばかりです。そのため体の外からしっかり補給する必要があります。

ケイ素はジャガイモや赤カブなどの野菜に含まれますが、食べ物から吸収されにくい性質があります。そういった場合は、体内に吸収しやすく水溶性にしたケイ素を摂取するのもよいでしょう。

松果体の主成分であるケイ素を上手に取り入れることで、健やかな睡眠が手に入るかもしれません。