News

ニュース

妊娠線はどうしてできるの?
ケイ素入りのクリームの効果とは

妊娠して、少しずつお腹の膨らみが目立つようになると、新しい命の存在をより実感するようになります。
ただ、それと同時に、皮膚が引き伸ばされたことによる妊娠線が気になってくる方もいるでしょう。

妊娠線はきちんとケアしないと、出産後も消えにくく跡が残ってしまうことがあります。特に双子を妊娠して、お腹の膨らみが大きい方はそれだけ妊娠線が出やすくなります。

では、どのように妊娠線のケアをしたらよいのでしょうか。

妊娠線は妊娠5ヵ月目くらいから注意

妊娠線は妊娠5ヵ月目から6カ月目くらいの、お腹の膨らみが気になる頃にから出始めます。見た目は、ミミズばれのように赤っぽい線があらわれ、周辺の皮膚はでこぼことシワが寄っています。

妊娠線の現れ方は、その人の皮下脂肪の量やお腹の膨らみ方などによって異なりますが、比較的、若くて初産の方よりも、経産婦さんや高齢出産の方のほうが出やすい傾向にあります。

若い人は皮膚に弾力性があり、柔軟性もありますし、特に初産では子宮が急激に大きくなりにくいため、妊娠線が出ない人も中にはいます。

出産後、妊娠線は時間をかけて徐々に薄くなり、最終的には白っぽくなって目立たなくなってきます。

なぜ、妊娠線はできるの?

妊娠してお腹が大きくなるにつれ、お腹の皮膚はのびていきます。

ヒトの皮膚は表皮、真皮、皮下組織が重なった構造をしています。その中で、最も外側の表皮は柔軟性があるため、お腹の膨らみにあわせてある程度のび縮みするのですが、表皮の下の真皮と皮下組織は柔軟性が少ないため、お腹の膨らみに追いつけなくなり、亀裂が入ることがあります。それが、妊娠線としてあらわれてしまうのです。

実をいうと、妊娠線ができるのはお腹だけではありません。脂肪の多い、二の腕やバスト、ヒップや二の腕などにもできます。そのため、お腹と同じようにケアをした方がいいと言えます。

肌の弾力を失わせる糖質コルチコステロイド

妊娠線ができる原因のひとつにグルコステロイドというホルモンの分泌が考えられます。妊娠すると、グルコステロイドが増加するのですが、グルコステロイドはコラーゲンの生成をおさえてしまう力があり、それによって、皮膚のターンオーバー力も抑制されてしまいます。すると、皮膚が新しく再生しにくくなってしまうのです。

さらに、皮膚の柔軟性が失われてしまうため、お腹の急激な膨らみに耐えきれず、皮膚の内側に亀裂が入ってしまうことが考えられます。

妊娠線のケアは早めに始めるのが吉
妊娠線のケアはできるだけ早く始めるのに越したことはありません。妊娠線が出始める5ヵ月頃から、マッサージクリームやオイルによるケアを始めてもよいでしょう。
妊娠線ケアで重要なのは、十分な保湿です。妊娠中の肌は乾燥しやすいため、まずはしっかりと保湿します。たっぷりとクリームを使って肌をこすって摩擦しないように注意しましょう。
近年ではケイ素が配合されたスキンケア化粧品が多く販売されるようになりましたが、ケイ素入りのクリームは、妊娠線ケアにも活躍します。
ケイ素は真皮を支える働きをしているコラーゲンや弾力性とかかわりのあるエラスチン、コラーゲンとエラスチンの隙間を埋めるヒアルロン酸などをしっかりと結び付ける役割があります。
もちろん、健康な肌をつくるためには栄養バランスの整った食事が基本ですが、そこにケイ素を加えることで、より美しく弾力のある肌に導くことが期待できるでしょう。
妊娠線ケアは、妊娠中はもちろん、出産後もしばらくは続けるようにしましょう。出産後のママは赤ちゃんのお世話で忙しくなり、つい、自分のケアは後回しになりますが、クリームを塗るなどして、保湿ケアは怠らないようにしてくださいね。