News

ニュース

「ストレス」って、
いったいどういうもの?

「ストレスで体調を崩した。」「ストレスからうつ病になった。」などの話を耳にすることは少なくないと思います。では、そのストレスの実体とはどのようなものでしょうか?

ストレスとはどういうもの?

ストレスとは、外部からの刺激や負荷によって引き起こされるいろいろな反応のことです。煩わしい人間関係や長時間労働など不快な状況が続くと、脳の機能が低下してしまい、意欲の低下や不眠などを起こして、社会生活に対応しづらくなることがあります。

ストレスの原因(ストレッサー)にはどんなものがあるの?
ストレスの原因をストレッサーといいます。ストレッサーによって引き起こす反応のことはストレス反応と呼ばれています。ストレスは、突然引き起こされる急性のものもありますが、長い期間で蓄積された慢性的なものもあります。
ストレッサーには、下記のような様々な種類があるので見てみましょう。

・身体的要因
病気や寝不足、過労、食生活の乱れなど身体に直接負荷のかかる状態が続くと、ストレスが生じやすくなります。

・心理的要因
不安や怒り、我慢などマイナスの感情はストレスの原因です。

・環境的要因
悪天候が続く、近所の騒音がひどい、悪臭、異臭に悩まされているなどの状況。

・社会的要因
毎日忙しすぎる、周りの人とうまくいかない、パワハラを受けている、あるいは親しい人を亡くした、離婚した。これらはストレスを引き起こしやすい要因としてよく知られるものでしょう。

・科学的要因
添加物や薬の摂取がストレスを招くことがあります。

・テクノストレス
職場や家庭などどのような場所でもコンピューターを使用する機会が多い現代では、
使いこなせないと不安に感じたり、目の疲れや肩こりに悩まされたりといったコンピュータ-によるストレスも増えているようです。

ストレスが増加するとどうなるの?
ストレスが増えると、体調を崩しやすくなる人もいます。
ストレスが酷くなると、食欲がなくなり激やせしたり、逆に過食で太ったり、精神的に不安定になり夜眠れず朝起きられなくなることも。やる気がなくなり、いらいらが増え、ひどくなると動悸やふるえ、胃痛、過呼吸などの症状にみまわれ、ついにはうつ病に至ることもあるのです。(また、先だって「ストレスがあった。」と語り官僚が覚せい剤を使用していた事件のように犯罪につながるケースもあります。)

ストレスにはできるだけ早く対応しましょう

胃痛のように身体的症状が出たり、精神面にダメージをきたしたりすると、すぐの回復は困難なものになります。ストレスを感じたらできるだけ早く対応することが大切です。

・休息をとる。
・散歩やショッピングに出かける。
・趣味、スポーツを楽しむ。
・好きな音楽を聴く。
・家族や友達、専門家に相談する。
・症状がひどい場合は医療機関を訪ねる。

など、できることからやってみてください。

「疲れがとれないなぁ。」と感じたら、無理は禁物。とにかく休みましょう。普段から孤立しないよう周りの人とのコミュニケーションを心掛けたり、プラス思考できるよう身体を鍛えたりすることも有効ではないでしょうか。