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ストレスと食べ物には
どんな関係がある?
私たちが抱えるストレスの要因はさまざまですが、ストレスは私たちが摂取する栄養素に大きく作用されます。そのため、日々の食事が大事になってくるのです。いったい、どんな食事をすれば私たちのストレスは軽減するのでしょうか。
ストレスと食べ物の関係
ストレスを感じるのは脳であり、脳を働かせるのは私たちが摂取する食べ物の栄養素です。
ストレスを感じた時、私たちの体は何らかの栄養素を消費することで身を守っています。その消費された栄養素を補うことができないと、栄養不足となり抗ストレスの力も弱まってしまうのです。つまり、継続的な栄養供給がされなければストレスの軽減は難しくなってしまいます。
ストレス軽減に役立つ栄養素と食べ物
・たんぱく質
神経伝達物質(ノルアドレナリンやドーパミンなど)はたんぱく質から作られます。
魚介類、肉、乳製品、牛乳、豆類
注意したいこと→動物性たんぱく質を多くとると、ビタミンB不足につながります。
・ビタミンB群とC群
脳の栄養や神経伝達物質の材料に不可欠です。
ストレスを感じる→副腎皮質ホルモンの分泌→ビタミンB群、C群が消費
ビタミンB群/鶏肉、納豆、サツマイモ、うなぎ、レバー、アボカド
ビタミンC群/じゃがいも、小松菜、柑橘類
・抗酸化ビタミン
βカロテン/ブロッコリー、ホウレンソウ、かぼちゃ
ビタミンE/かぼちゃ、たらこ、アーモンド
・鉄分
鉄分不足→脳に十分な酸素を送れなくなります。
赤身の肉類、魚
・食物繊維
食物繊維不足→腸の働きが悪くなる→セロトニンなどの神経伝達物質が減少
こんにゃく、ひじき、わかめ
・カルシウム
ストレス→カルシウム消耗
乳製品、小松菜、小魚、ひじき
・マグネシウム
ストレス→マグネシウムが減少
アーモンド、かき、枝豆、納豆
食事の仕方のポイント
朝は忙しくて食事をとらない人もいるでしょう。しかし、朝食は体内のリズムと自律神経の調整に大事な役割を果たします。まずは手軽に食べられるバナナなどを手に取り、朝食を習慣づけてみましょう。
また、朝昼晩の三食を規則正しく摂ることで、胃腸に負担が掛からない食生活を心掛けてください。食事のリズムを整えることはストレス管理にも役立ちます。
また、楽しく食事をすることも大事な要素です。
夕食は睡眠の質とストレスに大きく関係しています。
なぜなら、消化器官は睡眠中でも働いており、食後と就寝の間が短いと睡眠の質に影響を及ぼし、結果としてストレスを増やす要因となるからです。
帰宅時刻が遅い方は夕方に軽食を摂り、帰宅後の食事も軽めにすることをお勧めします。
また、生野菜や冷たい飲み物を多く摂ると体が冷えて血行が悪くなり、神経伝達物質(セロトニンなど)が低下してしまうので、暖かいものを一品は摂るようにしましょう。
その他、甘い物の摂り過ぎ、炭水化物のみの食事は、血糖値の急上昇、急下降を引き起こし、ストレスを大きくする要因になるので注意して下さい。
日頃のストレスを軽減するためには、まずご自分の食生活を見直すことが大切になってきます。バランスの良い食事が私たちの体を作り、それにより脳にも栄養を継続的に供給することができ、ストレス軽減につながるのです。